甘いのはお好きですか。リハやライブやレコだったり、ある程度決まった人たちといろんな組み合わせで会っていると、やっぱり雨の人っていますよね・・?。この辺りは「晴れの国」岡山出身者としては敏感です。今日は雨で気温が下がり過ぎ。楽器弾く時の指の調子が心配だ。
どちらかと言えば、シリアスだったりハードでアバンギャルドな音楽が好みだったのは昔からでした。ここ数年、帰国してからくらいで急に甘い物がいい感じになってきました。音楽以外でも。別に認めないとか嫌いとか言う訳でもないのですが、あえて娯楽として楽しむ事はなかった訳です。 先日も月9の「のだめ」でラフマニノフのコンチェルト2番が流れてきただけで、かなりうるうるとしてきました。この場面は漫画の原作でも重要な場面だったというのもあるのですが、甘い物に反応するようになったのは確かなようです。他にも、ショパンのバラードやら、シューマン、ブラームスとかを好むようになってきたのは、今までの好みを考えると不思議だな〜。最近の趣味が、時間が出来たらラフマニノフのコンチェルトをスコア見ながら聴くって感じです。 特にコンチェルト3番でピアノの技術がほぼ完成に近づいているという面白さもあり、1900年すぎくらいには、その後ジャズスタンダードとなる映画やポップスの曲のコードチェンジ、転調がほぼ出尽くしている点も面白いです。まあこの辺のジャズがロシア出身なんだから当たり前ですが。 ラフマニノフとモスクワ音楽院で主席を競ったもう一人の天才がスクリャービン。そのスクリャービンの弟子にシリンガーという人がいます。そのシリンガーがバークリーを作ってジャズ理論をまとめ、ガーシュイン、ベニーグッドマン、ジョンルイスらにそのシステムを教えた訳です。なので、同じ雰囲気の仕組みがラフマニノフやスクリャービンから聴こえてきてもおかしくないね。 だから今気付いたんだけれど、ラフマニノフが聴けるようになったってのは、古い時代のジャズを愛する事が出来るようになったからだ、とも言えなくはない。 そのつながりがあるかはわからないですが、シリンガーからいろいろ助言を受けていたりした人にレフ・テルミンという人がいます。あの電子楽器テルミンの開発者でロシア人です。 というわけで、今日はこれからテルミン演奏の伴奏を努めてきます。かなり癒しの音楽が出来そうです。 投稿日時: 土 - 12 月 9, 2006 at 04:37 午後 |