Giant Stepsはもういいだろ?




John Coltrane: Giant Steps

この曲に取り組み始めてからもう4年になる。複雑なコード進行でソロをとって実力を魅せる、ということとはまったく別の意味で、自分が試されている気がする曲である。
John Coltraneが当時取り組んでいた作曲法と即興演奏技法をそのままダイレクトに表現したこのオリジナル盤以外にも、多くの演奏家がこの曲に取り組み音源を残している。この曲以外にも彼の曲では言えることだがJohn Coltraneの考え方や信念といったものが曲を演奏することによってにじみ出てくる。具体的に言うと、例えば3 Tonic Systemの曲ではコードトーンを主体としたVerticalなスタイルで演奏しないことには曲として成り立たないというような風潮である。基本的にこのColtraneの怨念みたいなのが僕にはうっとおしいんだよね、正直言うと。この曲を自由に弾けるってのはどういうこと?と考えてみても未だに答えは出ない。John Coltraneの重力から抜け出せ!!まあJazz Musicianにはむりだろうけど。それほど彼は偉大だったということで。

投稿日時: 日 - 11 月 9, 2003 at 10:26 午前